本マニュアルは、移行ツールを用いて新しいサーバーに移行する方法を解説しています。
移行ツールを検討されている方は他のページでご紹介しておりますので、下記「移行ツールご利用の流れ」を参考に、ご希望のページにお進みください。
移行ツールご利用の流れ
- 移行ツールとはどんなものか
- いつから利用できるのか
- 新サーバーには移行しないといけないのか
など、新サーバーや移行ツールのご利用を検討いただいているお客様は以下のページを参照ください。
- ご確認いただきたい前提条件
- ご利用前の確認事項
- 操作手順
などにつきましては、移行ツールをご利用いただく前に以下のページで注意事項などを参照ください。
- 移行ツールの利用後、Webサイトやメール送受信が利用できなくなった
- 移行ツールでの移行が失敗した
など、移行ツールの利用でトラブルが発生した場合は以下のページを参照ください。
本ページをご利用の前に
移行ツールのご利用前、ご利用中などお客様の状況に応じてご確認いただく注意事項や確認事項が異なります。
下記アイコンよりお客様の現在の状況にあったものをお選びいただき、内容をご確認ください。
前提条件
ご利用前の注意点
- 以下の利用状況の場合、移行ツールはご利用いただけません。
- 対象のサーバーが1週間以内にメンテナンスを控えている場合。
※例外として、弊社にて移行ツールの動作に影響しないと確認が取れたメンテナンスに関しては、一週間以内でも利用可能となります。 - 2022年2月16日以降にご契約されたサーバーの場合。
※既に新サーバーをご利用中のため。 - 移行完了済みの場合。
※新サーバーをご利用中の方は移行ツールの利用ができません。 - MySQL 4.0、5.1、5.5、5.7の古いデータベースをご利用中の場合。
- バックアップ&ステージングをご利用中の場合。
- 料金未納によりサーバーが停止中の場合。
※サービス一時停止中はサーバーコントロールパネルへログインができません。 - 解約手続き後の場合。
- JPRS SSLや無料SSLを新規発行中、もしくは更新手続き中の場合、移行ツールのご利用を控えSSLの設定が完了してからご利用ください。
- 一部引き継がれない設定やログがあります。詳細につきましては機能別の詳細をご確認ください。
- 利用しているウェブアプリケーションの設定でデータベースのホスト名が「mysql○○.db.sakura.ne.jp」で記述されている場合「mysql80.アカウント名.sakura.ne.jp」に変更していただく必要があります。
※○○部分は任意の数字 - 「クイックインストール済み一覧」に表示されたWordPress、EC-CUBE、concrete5については、特殊な事例を除き自動でデータベース情報を「mysql80.アカウント名.sakura.ne.jp」に書き換えます。
- データ欄をドメイン名で指定している場合、末尾に[.]を追記して設定してください。
誤: IN MX 10 example.com
正: IN MX 10 example.com. (※末尾に[.]を追記) - MXレコードのデータ欄に優先度の数字が記載されていない場合、追記してください。
誤: IN MX 空欄 example.com.
正: IN MX 10 example.com.
※優先度の数字はご運用によって異なります。
※「データ欄」はDNSゾーン編集画面の以下の項目です。
※DNSゾーンの編集はこちらのページを参照ください。
移行中の注意点
- 移行によりサーバーのIPアドレスが変更になるため、ご利用のウェブアプリケーションでIPアドレスに依存する仕様の場合は利用できなくなる可能性があります。
※事前にシステムの担当者やベンダーにご確認ください。 - 移行ツール実行後は、完了するまで機能の中断およびキャンセルが行えません。
- 移行中はWebサイト、メールの利用など、さくらのレンタルサーバ全ての機能が利用できなくなります。
※移行中にWebサイトへアクセスした場合、メンテナンスの画面が表示されます。 - 停止時間はサーバー内の容量、ファイルの数によって変動しますが、DNSの変更も含まれるため3時間以上を想定しています。
- データコピーに関して、容量による目安として10GBで40分、100GBで約4時間程度を想定しています。
※移行ツールのお申し込み画面にて、ご利用中のサーバー容量、ファイル数がご確認いただけます。参考データとしてお申し込み前にご確認ください。
※1つのフォルダ内に大量にデータが入っている場合、OSの仕様により容量が少なくても想定より多くの時間がかかる場合があります。 - サーバーに保存したデータ量が少なくなればデータコピーにかかる時間が短縮されます。移行前に不要なデータの削除をご検討ください。
- 何らかのトラブルによって移行が失敗した場合、移行前の状態のサーバーに自動で戻ります。
- 移行中の間は、さくらのブログの画像のみ表示されなくなります。
※さくらのブログをご利用の場合のみ
確認事項
ご契約のプラン毎に確認項目の対象が異なります。
重要な確認事項となりますので、対象のプランの場合は内容のご確認をお願いします。
メールボックス ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ
さくらインターネットでドメインを取得、管理している場合
(確認方法)
- 移行するレンタルサーバーと同じ会員ID(*) で会員メニューにログインし、ドメインコントロールパネルにログインします。
- さくらのドメイン一覧に移行するレンタルサーバーで利用している独自ドメインの表示があることを確認してください。
- 対象の独自ドメインの「Whois」をクリックしネームサーバーの情報が以下の場合は、移行ツールが自動で変更を行いますのでお客様での変更作業は必要ありません。
ネームサーバー1 | ns1.dns.ne.jp. |
ネームサーバー2 | ns2.dns.ne.jp. |
注意事項
※異なる会員IDの独自ドメインの場合は、移行後にお客様自身でIPアドレスを変更していただく必要がございます。
※独自ドメインのTTLに関して標準設定(3600秒)から異なる数値に変更されている場合、移行後は一律標準設定になります。
TTLの値の変更が必要な場合は再設定をお願いします。
他社でドメインを取得している場合
(確認方法)
- Google Admin Toolbox など、独自ドメインのネームサーバーが確認できるツールを開きます。
※本件は、Google Admin Toolbox のDig Tool を利用した例です。
- 「名前」の欄に独自ドメインを入力します。
- 「NS」のタブをクリックします。
- 「TARGET:」と書かれた場所に表示された情報で判別します。
4-1. ネームサーバー情報が以下の場合。移行ツールが自動で変更を行いますので、お客様での変更作業は必要ありません。TARGET: ns1.dns.ne.jp. TARGET: ns2.dns.ne.jp.
移行後、お客様にてネームサーバーのゾーンを編集し新しいサーバーのIPアドレスに変更する必要があります。変更方法は、他社ネームサーバー管理者までお問い合わせください。
ライト スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ
リソースブーストの予約状況は移行によりリセットされますので、事前に予約がされていないか確認してください。
予約がある場合は、移行後に再度予約登録が必要になります。
リソースブースト
WAFの利用設定は引き継がれますが、これまで検出したログの記録は引き継がれません。
記録が必要な場合は、事前にコントロールパネルの画面から情報をコピーする等、お客様にて情報保存を行ってください。
スタンダード プレミアム ビジネス ビジネスプロ
データベースのバージョン確認方法
データベースを開き、古いバージョン(MySQL 4.0、5.1、5.5、5.7)のデータベースが存在しているか確認してください。
これらのバージョンが存在する場合、移行ツールは利用できません。
MySQL 5.1、5.5、5.7の場合は、データベースアップグレード機能の利用をご検討ください。
データベースをアップグレードしたい
※データベースアップグレード機能を利用されても古いバージョンのデータベースは削除されません。
※古いバージョンのデータベースの削除後は、データの復旧や旧バージョンの利用はできません。
※MySQL4.0は、MySQL8.0と非互換の部分が多くデータベースアップグレード機能が利用できません。
データベースの利用制限の確認方法
データベースの「総使用量」が規定値を超えている場合、移行ツールは利用できません。
レンタルサーバー データベース総使用量
バックアップ&ステージングのご利用中の場合、移行ツールの画面でエラーが表示されます。
移行を行う際は、バックアップ&ステージングの利用解除を行う必要があります。移行後に再度バックアップ&ステージングの利用を行なってください。
※バックアップ&ステージングの利用解除により取得されたデータは削除されます。
※念の為、お客様側でもバックアップの取得をされることをお勧めいたします
サーバー移行に伴い、データベースサーバーも合わせて変更になります。データベースを利用しているウェブアプリケーションの設定でデータベースサーバーのホスト名が「mysql○○.db.sakura.ne.jp」の場合は「mysql80.アカウント名.sakura.ne.jp」に修正してください。
※○○部分は任意の数字
「クイックインストール済み一覧」に表示されているWordPress、EC-CUBE、concrete5、手動でインストールしたWordPressは特殊な事例を除き、移行ツールが自動で変更を行います。
EC-CUBE、concrete5を手動でインストールされた場合や、それ以外のウェブアプリケーションの場合は、お客様自身で設定を変更してください。
WordPress、EC-CUBE、concrete5に関するデータベースサーバー名の確認・変更方法は以下のマニュアルをご参考ください。
設定ファイルの変更手順
※上記以外のウェブアプリケーションの詳細につきましては、サポート対象外とさせていただいております。
データベースでJSON型のテーブル構造を利用されている場合、移行ツールでの移行ができません。
※移行ツールの仕様によるものですので、JSON型のテーブル構造を利用すること自体は問題ございません。
さくらインターネットでは、以下のアプリケーションでJSON型のテーブル構造の利用を確認しています。
Exment
この条件のお客様におきましては、さくらインターネット側で実施する、新サーバーへの移行をお待ちください。
新サーバーへの移行想定スケジュールはこちら
もしくは、以下の手順で該当テーブルのみ手動で移行していただく事も可能です。
- phpMyAdmin などで該当テーブルのエクスポート(バックアップ)を実施した上で、削除。
- 移行ツールでの移行を実施。
- 移行完了後、1.で取ったデータを使って手動でインポート(リストア)を実施。
なお、phpMyAdminの操作などは、サポート対象外となります。予めご了承ください