本マニュアルは、移行ツールを用いて新しいサーバーに移行する方法を解説しています。
移行ツールを検討されている方は他のページでご紹介しておりますので、下記「移行ツールご利用の流れ」を参考に、ご希望のページにお進みください。
移行ツールご利用の流れ
- 移行ツールとはどんなものか
- いつから利用できるのか
- 新サーバーには移行しないといけないのか
など、新サーバーや移行ツールのご利用を検討いただいているお客様は以下のページを参照ください。
- ご確認いただきたい前提条件
- ご利用前の確認事項
- 操作手順
などにつきましては、移行ツールをご利用いただく前に以下のページで注意事項などを参照ください。
- 移行ツールの利用後、Webサイトやメール送受信が利用できなくなった
- 移行ツールでの移行が失敗した
など、移行ツールの利用でトラブルが発生した場合に参照いただく「トラブルシューティング」ページを作成予定です。
機能別引き継ぎ表
下記のページで紹介しておりますのでご確認ください。
移行ツールに伴う機能別引き継ぎ表
特殊な事例
OS(FreeBSD)やファイルシステム仕様により、ファイル名の長さが「半角255文字」、もしくはパス名が、(/home)を含む「半角1,024文字」を超えたフォルダやファイルがサーバーに保存されている場合、移行に失敗いたします。
長いフォルダ名やファイル名をつけている場合はご注意ください。
絶対パス名の例(アカウント名がexampleの場合)
/home/example/www/dir1/dir2/file
「クイックインストール済み一覧」に記録された設置先から移動されている場合は、各CMSの設定ファイルのデータベースのホスト名の自動書き換えが行えません。
手動でインストールを行なったWordPressの場合で、かつ以下の内容に合致する場合はデータベースのホスト名の自動書き換えが行えません。
- 「www」ディレクトリから4階層以上深い場所にwp-config.phpが設置されている。
- パスに日本語全角文字などマルチバイト文字が含まれている。
OK例
/home/アカウント/www/wp-config.php
→ 4階層未満のため、データベースのホスト名書換えは行われます。
/home/アカウント/www/dir2/wp-config.php
→ 4階層未満のため、データベースのホスト名書換えは行われます。
/home/アカウント/www/dir2/dir3/wp-config.php
→ 4階層未満のため、データベースのホスト名書換えは行われます。
NG例
/home/アカウント/www/dir2/dir3/dir4/wp-config.php
→ 4階層以上のため、データベースのホスト名書換えは行われません。
/home/アカウント/www/テスト/wp-config.php
→ 日本語等の全角文字が含まれているため、データベースのホスト名書換えは行われません。
移行ツールのご利用手順
動画マニュアル(4分14秒)
実際の操作を動きで確認したい方は、再生ボタンをクリックしてください(音声が流れます)。
1「サーバーコントロールパネル」にログインします。
ログイン方法は下記を参照ください。
サーバーコントロールパネルにログインしたい注意事項
「メールアドレス/メールパスワード」でログインした場合は、コントロールパネル上にはメール設定しか表示されません。
必ず「初期ドメインまたは追加されたドメイン/サーバパスワード」でログインをお願いいたします。
2サーバー情報から『移行ツール』をクリックします。

3『移行の申し込みに進む』をクリックします。

注意事項
何からの制限により利用できない場合はここで警告がでます。

4『移行ツールを実行する』をクリックします。
注意事項・確認事項をご確認いただき問題なければ同意のチェックを入れていただくと、ボタンがクリックできるようになります。

※画面下部に、ご利用中のサーバー容量・ファイル数が表示されていますので、移行時間の目安の参考にしてください。
※表示されている容量・ファイル数は、Webとメールすべてが含まれた数値です。
※ファイル数が10万以上保存されている場合、条件によってはデータ転送に時間がかかる場合があります。
※特にメールの受信箱や、一つのフォルダに数万から数十万のメールやファイルが保存されている場合、数十時間以上転送に時間がかかる場合がございます。
※不要なメールやファイルを事前に減らしておくことで、移行にかかる時間を緩和できますのでご検討ください。
ファイル削除方法
メールの場合
- メール一覧 からメールが残っていそうなメールアドレスを特定し、対象のメールアドレスのメールを減らす。
- 迷惑メールフォルダにメールが残されているケースがございますので、迷惑メールフォルダを確認し、不要なメールを削除する。
Webの場合
- WordPressなどのCMSをご利用の場合、キャッシュフォルダに大量にデータが保存されていることがありますので、古いキャッシュを削除する。
※キャッシュはプログラムが一時的に利用するファイルで、プログラム側で自動作成されます。
※クイックインストールでインストールされたWordPressには、キャッシュフォルダの自動削除機能がご利用いただけます。
※WordPress以外のウェブアプリケーションは、各ベンダーやソフトウェアのマニュアルをご確認ください。 - 意図的にサーバ上に保存しているデータ(バックアップ等)があれば、ダウンロードしてサーバから削除する。
- 容量の多いデータベースは不要なデータを減らす。
※ファイル数が多いなど、お客様で削除ができないデータについては、依頼フォームにご記入のうえ、メールにて弊社までご依頼ください。
5移行ツールの申し込み完了。
申し込みが完了するとコントロールパネルから強制ログアウトされます。
※約1~2時間は、ウェブ、メール、FTP接続、SSH接続、さくらぽけっとなど利用ができますが時間内に機能が停止するため、できるだけ移行ツール申し込み後の利用は控えてください。
注意事項
新レンタルサーバーに移行が完了するまで、コントロールパネル、ウェブメールにログインできなくなります。

6機能が停止します。
以下の処理が実施されます。
- ウェブページはメンテナンス中の表示に切り替わります。
※コンテンツブーストを利用されていた場合、キャッシュ期間後にメンテナンス画面に切り替わります。 - メールの送受信ができなくなります。
※移行中の間に送られたメールは送信不可として送信元にエラーを返すか、或いは移行後に遅延して着信します。
いずれの挙動においても送信元のメールサーバーの仕様に依存するため、ご利用サーバー上での制御は出来ません。 - さくらのブログの画像がリンク切れになります。(さくらのブログを利用されている方のみ)
※ブログの記事はサーバーが別のため表示されますが、画像のデータはさくらのレンタルサーバに保存されております。 - SSH、FTP、さくらぽけっとの利用が停止されます。
- 移行先へデータのコピーが開始されます。

7移行が完了します。
移行完了までお待ちください。移行完了の際には完了メールが送信されます。
注意事項
移行ツールでのデータ移行に失敗した場合はコントロールパネルにエラーが表示されます。
