さくらのレンタルサーバでは、サーバーへSSH接続する際、パスワード認証の他にご用意いただいた公開鍵を用いて公開鍵認証を行う事が出来ます。
公開鍵認証を設定した場合でもパスワード認証は有効となっています。
パスワード認証を無効にする事は現状出来かねますので予めご了承ください。
前提条件
- SSHはスタンダードプラン以上のプランでご利用可能です。
- SSH、sftpは初期アカウントでのみ利用できます。ビジネス以上のプラン以上で追加したユーザアカウントでは接続できません。
- SSHで接続するにはご利用のパソコンにSSHクライアントソフトが必要です。弊社で特にご利用をお勧めするソフトはございません。
各SSHクライアントのダウンロードサイトへのアクセス・ソフトウェアのご利用はお客様の責任において行ってください。
ソフトウェアのダウンロード・インストール・詳細な設定方法についてはサポートは承りかねます。 - サーバーへの接続に用いるソフトウェアは、配布元が提供する最新安定版であることをご確認ください。
サーバーコントロールパネルで鍵ペアを作成して登録
サーバーコントロールパネルログイン1「サーバーコントロールパネル」にログインします。ログイン方法は下記を参照ください。 サーバーコントロールパネルにログインしたい注意事項 「メールアドレス / パスワード」でログインした場合は、メール設定しかコントロールパネルに表示されませんので、必ず「初期ドメインまたは追加されたドメイン / パスワード」でログインをお願いいたします。 コントロールパネルにドメインなどの設定項目が表示されない |
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鍵ペアを作成1サーバーコントロールパネルの「サーバー情報」から『SSH公開鍵』をクリックします。2『新規追加』をクリックします。3追加方法の選択で『鍵ペアを生成して登録 ※ECDSA (521 bits) 鍵』を選択して、『登録する』ボタンをクリックしてください。※パスフレーズの指定は任意となります。 4『登録する』ボタンをクリック後、秘密鍵と公開鍵が同時に作成され、秘密鍵は自動的に操作端末にダウンロードされます。
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秘密鍵を.sshフォルダに移動秘密鍵がダウンロードされた端末にて、ssh公開鍵認証のための準備を行います。 以下でご案内する操作は、Windows11の操作例となっております。 1ダウンロードされた秘密鍵(.pemファイル)を、お使いの端末上の.sshフォルダに移動してください。
.sshフォルダは、ユーザーのホームディレクトリ配下にあります。
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SSHエージェントの起動1Windowsのスタートメニューを開き、検索窓に「サービス」と入力します。2「サービス」をクリックして、アプリを起動します。3サービスの一覧から「OpenSSH Authentication Agent」を探し、右クリックメニューから「プロパティ」を選択します。4スタートアップの種類が、デフォルトでは「無効」になっています。「自動」に変更して『OK』ボタンをクリックして、ダイアログを閉じてください。5変更後、画面左側に「サービスの開始」が表示されていれば、クリックしてください。 |
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SSHエージェントの起動確認と秘密鍵の登録1WindowsPowerShellなどからssh-agentの起動状態を確認します。「サービス」上でサービスの開始を選択していれば、Statusが「Running」になっています。 # Get-Service ssh-agent Status Name DisplayName ------ ---- ----------- Running ssh-agent OpenSSH Authentication Agent 2cdコマンドでディレクトリを.sshに移動します。# cd ~/.ssh 3ssh-addコマンドを使って、秘密鍵の情報を登録します。# ssh-add id_ecdsa.pem |
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登録完了以上で、公開鍵接続の準備は完了です。 |
手動で作成した公開鍵を登録
事前準備お手元の端末にて秘密鍵、ならびに公開鍵の作成をしてください。 作成例1-1. 端末に秘密鍵保存用のディレクトリを作成します。既に作成されている場合は省略してください。 ※Windowsを利用されている場合、.sshのディレクトリ作成も後述のパーミッション変更も省略可能なケースもございます。 mkdir ~/.ssh 1-2. Linux/UNIX等の端末をご利用の場合は作成したディレクトリのパーミッションを700に指定してください。chmod 700 ~/.ssh 1-3. 作業するディレクトリに移動します。cd ~/.ssh 2. ssh-keygenのコマンドで鍵ファイルを作成します。さくらのレンタルサーバでは、以下の3種類の暗号に対応しています。
# ssh-keygen -t ed25519 -f sshkey ※-f以下のファイル名指定は任意です。省略も可能ですがここでは「sshkey」としています。 3. パスフレーズの設定について対話モードで表示されます。# ssh-keygen -t ed25519 -f sshkey パスフレーズを設定する場合は任意の文字列で指定してください。入力したパスフレーズは表示されません。 4. 設定したパスフレーズと同じ文字列の入力を要求されます。# ssh-keygen -t ed25519 -f sshkey 指定したパスフレーズを再度入力してください。 5. 鍵ファイルが作成されました。# ssh-keygen -t ed25519 -f sshkey 設定例に沿って作成した場合、お手元の端末に以下の2つのファイルが作成されています。
Windowsのエクスプローラーで以下のようになっている事を確認してください。 ※Windowsのデフォルトでは公開鍵の「.pub」が拡張子として判断され、自動で変換されています。 サーバーに設置する公開鍵を、以下の手順に沿ってサーバーコントロールパネル上から登録します。 |
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サーバーコントロールパネルログイン1「サーバーコントロールパネル」にログインします。ログイン方法は下記を参照ください。 サーバーコントロールパネルにログインしたい注意事項 「メールアドレス / パスワード」でログインした場合は、メール設定しかコントロールパネルに表示されませんので、必ず「初期ドメインまたは追加されたドメイン / パスワード」でログインをお願いいたします。 コントロールパネルにドメインなどの設定項目が表示されない |
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SSH公開鍵の新規追加1サーバーコントロールパネルの「サーバー情報」から『SSH公開鍵』をクリックします。2『新規追加』をクリックします。 |
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公開鍵のアップロード1追加方法欄で『作成済みの公開鍵を登録』を選択します。2事前準備の段階で、ローカルにて作成した公開鍵(sshkey.pub)のテキスト情報を『公開鍵(必須)』のテキストボックスに貼りつけて、『登録する』ボタンをクリックしてください。POINT 「sshkey.pub」のテキスト情報を開く際は、任意のテキストエディタを開いている状態で「sshkey.pub」のファイルをドラッグアンドドロップしてください。 |
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登録完了1公開鍵情報が登録されました。
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