さくらのレンタルサーバのPHP「8.x」より、OPcacheの機能拡張である「JITコンパイラ」が利用可能になっております。
「JITコンパイラ」を有効にする方法やご利用時の注意事項をご案内いたします。
※「さくらのマネージドサーバ」のOSがFreeBSD9.1のサーバーでは、OSの仕様によりPHP「8.2」とPHP「8.3」が利用対象外となります。
JITとは
JIT(Just-In-Time) とは、プログラム実行時にソースコードを「コンピュータのCPUが直接理解できる機械語」に変換する仕組みです。
PHP8.0から追加されたOPcacheの機能拡張に、このJITが実装されました。
OPcacheのJITでは、機械語に変換されたプログラムをキャッシュに保持しておき、同じリクエストがきた時にそのキャッシュのプログラムを利用することで、PHP実行時の負荷の軽減や高速化が期待できます。
注意事項
JITは「モジュール版PHP 8.x」での利用を前提としております。 PHPをCGI版でご利用中の場合、JITを有効にすると逆にパフォーマンスが落ちることになりますので、ご注意ください。
お使いのプランでの「モジュール版PHP」ご利用可否は、以下をご確認ください。
JITを有効化する方法
「モジュールモード」になっているか確認します1サーバーコントロールパネルを開く2「スクリプト設定」>「言語のバージョン設定」をクリック3「PHPのバージョン」から「現在の設定」を確認「モジュールモード」と記載があれば、次に進みます。 「モジュールモード」になっていない場合 「設定」のプルダウンから「8.x」以降を選択し、「モジュール」をクリックして保存してください。 |
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「php.ini」に記述を追加します1「スクリプト設定」>「php.ini設定」をクリック2以下の記述を追加して保存するopcache.jit = tracing ※「opcache.jit_buffer_size」は、OPcacheの共有メモリ(opcache.memory_consumption)の数値の範囲内で指定してください。 |
※JITの利用方法等はサポート対象外となりますのでご注意ください。