SSH について
SSH(Secure Shell) とは、物理的に遠いところから、サーバを操るための手段のひとつです。
例えば、サーバへログインして直接HTML文書を書いたり、フォルダを作成・削除など、 まるで目の前でサーバを操っているかのように
操作することができます。(※)
ネットワーク上に流れるデータは暗号化されるため、インターネット上での操作を安全に行えます。
- ※ 実際に操作するにあたり、UNIXの知識・操作するコマンド・アプリケーションの知識が必要となります。
前提条件・設定例
前提条件
- SSHはスタンダードプラン以上のプランでご利用可能です。
- SSHで接続するにはご利用のパソコンにSSHクライアントソフトが必要です。
弊社で特にご利用をお勧めするソフトはございませんが、SSHクライアントソフトの一例として次のソフトがございます。リンク先のサイトはいずれも弊社管理外のサイトとなります。
ウェブサイトへのアクセス・ソフトウェアのご利用はお客様の責任において行ってください。
ソフトウェアのダウンロード・インストール・詳細な設定方法についてはサポートは行っておりません。
- サーバへの接続に用いるソフトウェアは、配布元が提供する最新安定版であることをご確認ください。
- SSH、sftpは初期アカウントでのみ利用できます。ビジネス以上のプラン以上で追加したユーザアカウントでは接続できません。
設定例
- 初期ドメイン:example.sakura.ne.jp
- SSHクライアントソフト:Windows版Poderosa
※ 上記は本マニュアル中での例です。お客様が設定される際は、お客様の情報に置き換えてご確認ください。
ログインとログアウト
ログイン・ログアウトとは
ログイン
ユーザがサーバシステムに入室する為の手続きの事をいいます。
具体的には、ユーザが「ユーザアカウント」と「パスワード」をサーバに知らせ、サーバが登録されているユーザであるか、
チェックする仕組みになっています。
ログアウト
サーバシステムでの操作を終えたユーザが、サーバシステムから抜け出す事を指します。
ログイン
「 Poderosa 」を起動してください。
をクリックし、Telnet/SSH接続を行います。
新規接続の設定が開きますので、各項目を入力して『 OK 』をクリックしてください。
項目 | 説明 | 入力例 |
---|---|---|
ホスト | 初期ドメイン(※1) | example.sakura.ne.jp |
アカウント | アカウント名 | example |
パスフレーズ | サーバパスワード (※2) | ******** |
- ※1 「初期ドメイン」とは、サービスお申込み時にお客様にて入力いただきました
ドメイン名(●●●.sakura.ne.jp)です。
仮登録完了のお知らせメールにも記載がございますので、ご確認ください。 - ※2 サーバパスワードは、サービスお申込み完了時に送信しております仮登録完了のお知らせメールに記載されています。
サーバにログインできました。
コマンドプロンプトが表示されたら目的の作業を行ってください。
サーバから退出(ログアウト)するときは、「logout」もしくは「exit」と入力してください。
サーバパスワードを変更する
サーバコントロールパネルをご利用いただけます
サーバパスワードの変更は、さくらのレンタルサーバのサーバコントロールパネルで行うことが可能です。
サーバへログインする
SSHでサーバにログインします。
詳しくは「ログインとログアウト」の項をご覧ください。
パスワードを変更する
プロンプトが出ているのを確認して、以下のようにコマンドを入力してください。
入力コマンドは 「 passwd (ピーエーエスエスダブルディー) 」です。
「Old password? (古いパスワードは?)」 と聞かれますので、現在設定しているサーバパスワードを入力してEnter Keyを押します。
「New password? (新しいパスワードは?)」 と聞かれますので、変更したいサーバパスワードを入力してEnter Keyを押します。
「Retype new password? (もう一度新しいパスワード?)」 と聞かれますので、もう一度変更したいサーバパスワードを入力してEnter Keyを押します。
最後に「Done. (完了)」 と表示されたら変更が適用されています。
動作不良プロセスを強制終了させる
プログラム強制終了って必要?
今までCGIプログラムとしてなんら問題なく動作していても、何かの拍子に誤作動をおこしたり、長く使い続けることによって、
少しずつ問題が表面化してくることがあります。
誤作動を起こしてしまった実行プロセスは、そのままサーバ上に居座ってしまい、あなたに割り当てられたサーバ資源を
占有してしまいます。
「最近、エラーの頻度が多いかな?・・・」と感じられた場合は、サーバの中でこのようなことが起こっているかもしれません。
サーバへログインする
SSHでサーバにログインします。
詳しくは「ログインとログアウト」の項をご覧ください。
【現在サーバ上で動作しているプロセス】を確認します
プロンプトが出ているのを確認して、以下のようにコマンドを入力してください。
入力コマンドは 「 ps(スペース)-ux 」です。
コマンドを実行すると以下のようなプロセスのレポートが表示されます。
(※ 一部プロセスを省略しています。)
【表示の見方(一部抜粋)】
USER | このプログラムを動かしているユーザ名です。 |
---|---|
PID | プロセスID。このプロセスの識別番号です。 |
STARTED | このプログラムの実行開始時刻です。 |
TIME | このプログラムが動作している時間です。 |
COMMAND | 動作しているプログラム名です。 |
表示されたレポートから動作不良のプロセスを探します。
実行時間(TIME) ・ 実行開始時間(STARTED)から長時間経っているもの・明らかに多量のプロセスが
蓄積しているものが対象となります。
不良動作プロセスを削除します
今度は、「PID(プロセスID)」に着目してください。これは、動作しているプログラムの識別番号です。
この番号を指定して動作プロセスを削除します。
「kill」コマンドの後に、スペース区切りでpIDを入力し、Enter Keyを押します。
もう一度「ps」コマンドを使用して、プロセスが強制終了しているか確認します。
強制終了を行ったプロセスが表示されていなければ、作業は完了です。