
さくらのVPSでは、カスタムOSインストール機能を利用することで、お客様のご希望のOSを選択し、利用することができます。
※さくらのVPS ベアメタルプランおよびさくらのVPS for Windows ServerではカスタムOSインストール機能はご利用いただけません。
ここでは、Debian 8 / 9のインストール方法について説明します。
本ページの画面キャプチャは Debian 8 のものとなっています。別のバージョンをご利用の際は適宜読み替えて実施してください。
前提条件
- 本マニュアルを確認する前に、OS再インストールマニュアルを確認してください。
- 仮想マシンにネットワークインストール用のOSインストールCD-ROMのマウントが行われたのち、
CD-ROMからのブートにてOSインストーラの起動を行います。 - OSインストーラの起動後は、OSのインストーラに沿った以下のステップのインストールを対話式に進めていくことで、
VPSへのOSの新規インストールが完了します。- OSインストーラの起動
- ネットワークの設定
- rootパスワードの設定
- ユーザアカウントとパスワードの設定
- パーティションの設定
- OSインストール処理の開始
- OSインストール処理の完了とVPSの自動シャットダウン
- インストール設定を自動化している項目があるため、通常のOSインストールとは一部手順が異なります。
- Debian 8 では IPv4アドレスでのネットワーク設定方法を記載しています。
Debian 9 ではネットワークの設定は自動化しているため、IPアドレスの設定が不要になっています。 - IPv6アドレスの設定は、カスタムOSインストール後に個別に設定してください。
設定手順
OSインストーラの起動
VNCコンソール画面上にDebianのOSインストーラ起動画面が表示されます。
「Install」にカーソルをあわせて『 Enterキー 』を押してインストールを開始します。
キーボードレイアウトの選択
ご利用中の環境に合わせたキーボードレイアウトを選択し、『 OK 』で次のステップへ進みます。
※ 例では、Japaneseを選択していますが、お使いの環境に応じたキーボードレイアウトの選択を行ってください。
ネットワーク設定
ネットワークの設定画面が開きます。
「 VPSコントロールパネル 」に表示されているネットワーク情報を参考に『 IPアドレス 』の情報を入力します。
『 Enterキー 』を押し、次に進みます。
ネットマスクの入力画面が表示されます。
ネットワーク情報を参考に『 ネットマスク 』の情報を入力します。
予め「255.255.255.0」が入力済みとなっていますので、修正漏れが無いようにご注意ください。
ゲートウェイアドレスの入力画面が表示されます。
同様にネットワーク情報を参考に入力します。『 Enterキー 』を押し、次に進みます。
ネームサーバの入力画面が表示されます。
同様にネットワーク情報を参考に入力します『 Enterキー 』を押し、次に進みます。
注意事項
- ここでの入力情報を間違えると、その後のインストール処理が中断します。
- ネットワーク情報入力を間違ったことでインストール処理が中断してしまった場合は、
再度「 VPSコントロールパネル 」よりカスタムOSインストールのやり直しを行ってください。 - Debian9 では ネットワークの設定は予め設定済みです。
仮想マシンのホストネームを入力し、「Continue」を選択し『 Enterキー 』で次に進みます。
仮想マシンのドメインを入力し 「Continue」を選択し『 Enterキー 』で次に進みます。
rootパスワードの設定
rootパスワードを設定し、「Continue」を選択し『 Enterキー 』で次に進みます。
注意事項
- 入力するパスワードは画面に反映されません。
もう一度設定するパスワードを入力します。「Continue」を選択し『 Enterキー 』を押して次に進みます。
2つのパスワードが一致しないときは、入力し直すよう要求されます。
ユーザアカウントとパスワードの設定
任意のユーザアカウントとそのパスワードを設定します。
『 Full name for the new user: 』へユーザのフルネーム名を入力し、『 Enterキー 』を押して次に進みます。
『 Username for your account: 』へユーザアカウント名を入力し、
「Continue」を選択し、『 Enterキー 』を押して次に進みます。
ユーザパスワードを設定し、「Continue」を選択し『 Enterキー 』で次に進みます。
注意事項
- 入力するパスワードは画面に反映されません。
もう一度設定するパスワードを入力します。「Continue」を選択し『 Enterキー 』を押して次に進みます。
2つのパスワードが一致しないときは、入力し直すよう要求されます。
パーティションの設定
『 Guided - use entire disk 』の項目を選択します。
『 Enterキー 』を押して次に進みます。
- ※ 手動でパーティションの設定を行います。
- ※ 新規インストールとなるため、既存のパーティションを削除し、新しいレイアウト作成を行います。
- ※ その他の項目を選択し、新規OSのパーティションを構成することも可能ですが、マニュアルの掲載は行いません。
ディスクの選択画面が表示されます。
利用できるハードディスクの一覧が表示されます。ご利用のバージョンによっては表示されるハードディスクの数、種別が変わります。
下記の画像が表示される場合は以下の手順で既存のLV(Logical Volume)、VG(Volume Group)の削除後にインストールデバイスの選択を行います。
表示されない場合は【3】以降の手順を実施してください。
『Go Back』を選択し前画面に戻ります。
『Manual』を選択します。
『Configure the Logical Volume Manager』を選択します。
『Yes』を選択します。
『Delete Logical Volume』を選択し、表示されるlvを削除します。
※ lvを選択し[Enter]を押すことで選択されたlvは削除され前の画面へ戻ります。
『Delete Logical Volume』を繰り返し全てのlvを削除してください。
lvを全て削除したら『Dlete Volume group』を選択します。
『VolGroup』を選択し削除します。
警告が表示されるので『Yes』を選択します。
『Finish』を選択します。
Partition disksから『Guided partitioning』を選択します。
『Guided - use entire disk』を選択します。
『SCSI1』を選択します。
パーティションの分割方法についての画面が表示されます。
『 All files in one partition (recommended for new users) 』を選択し、次に進みます。
※ その他の項目を選択し、新規OSのパーティションを構成することも可能ですが、マニュアルの掲載は行いません。
既存のすべてのパーティション(データ)が削除される旨の警告が表示されます。
『 Yes 』で確認します。
パーティション設定の最終確認画面が表示されます。
設定内容を確認し、『 Finish partitioning and write changes to disk 』を選択します。
『 Yes 』を選択し、次に進みます。
パーティションのフォーマットが実行され、インストールの処理が進みます。
base systemのインストールの処理中、画面が何度か切り替わり、数分間かります。
次の入力画面が表示されるまで、しばらくお待ちください。
OSインストール処理の開始
OSインストールの処理が進行し、進捗状況が画面より確認できます。
OSインストール処理の完了とVPSの自動シャットダウン
OSのインストール処理が完了すると、インストール完了画面が表示されます。
『 Continue 』を選択し、『 Enterキー 』を押します。
VPSがシャットダウンされます。
OSシャットダウン後、VNC接続も切断されます。インフォメーションを『×」で閉じてください。
VPSホーム画面への移動
VPSコントロールパネルに戻り、『 VPSホーム 』をクリックします。
※ VPSホームを起動することで、インストーラの画面が閉じます。
サービスの起動
参考情報
OS再インストール後は「 仮想サーバ情報 」内のステータスが『 停止 』と表示されています。